
結婚準備をしていた藤代(佐藤健)と弥生(長澤まさみ)。
ある朝、弥生が失踪する。その理由とは?
回想シーンと現在軸が行ったり来たりして、二人の過去や性格、関係性が明らかになっていく構成です。
川村元気さん原作。
監督の山田智和さんは、映画主題歌である藤井風さん「満ちてゆく」のMVも手がけました。
主な登場人物は、藤代、弥生ともうひとり、藤代の前カノ、ハル(森七菜)。
以下、ネタバレあり、辛口めの感想です。ごめんなさい。
ロケ地がとても美しい
映画のロケ地がすてきなところだらけ。
まず冒頭、ハルがボリビアのウユニ湖を旅するシーンで始まります。
真っ白な湖面と青い空に吸い込まれます。
その他、チェコのプラハを旅するハル。
アイスランド、ブラックサンドビーチを旅するハル。
これらは大学生のとき付き合っていた藤代とハルが旅行を計画していた場所。
ハルが当日の空港でドタキャンするわけですが、相当高額な旅費を支払ってるだろうに、、、と心が痛くなりました。
このときの羽田空港もすてきでした。
あと、前半に登場する藤代と弥生が結婚式見学をするチャペルも印象的でした。
天に昇りそうな高い天井、全面に豪華なステンドグラス、精緻な木彫りの壁。
外国かと思いましたが、東京・青山にある結婚式場のようです。
藤井風の主題歌「満ちてゆく」が良すぎる
映画の最後に流れる藤井風さんの「満ちてゆく」が本当にすばらしい。
この映画のために書き下ろしたようです。
藤井風さんの表現する”愛”はすべてを超越し、すべてを洗い流してくれます。
愛されるために愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを
映画の中のこじらせた人たちを癒してくれるような歌。
登場人物の体温が低い
藤代と今カノ・弥生、回想シーンで藤代と前カノ・ハル。
ふた組のカップルが登場しますが、3人とも体温を感じないキャラクターで、親密に見えません。
それぞれ生い立ちや性質も説明されるし、敢えてこのように描いているんだろうけど、残念ながら誰にも感情移入できず。
佐藤健さんも長澤まさみさんも森七菜さんも大好きなのに。
もうひとつ。
この3人が同世代の設定なのですが、どうしてもそう見えず、森七菜さんだけ若く見えてしまうので、脳がずっと混乱していました。
弥生がどうかしている
そんなわけで、後半、藤代の感情が爆発する展開も唐突に感じてしまいました。
無理してドラマティックな恋愛しなくても・・・。
弥生の手紙
「私たちは愛することをサボった。面倒くさがった。些細な気持ちを重ねることを怠った」
うむ・・・。
普通の人がなあなあで済ませる問題にしっかり向き合うのは誠実かもしれないけど。
だとして何も言わず失踪はやりすぎ。
さらに、ハルに会って話すだけならまだわかるけど、ホスピスで働くのもやりすぎ。
それ以外の人物には体温を感じました
中島歩さんも登場しました。
藤代とハルの大学の写真部、部長さんで、明るい人柄。
演技もナチュラルだし、声もいいですね。
藤代の同僚を演じたともさかりえさん、弥生の妹を演じた河合優実も、現実感のある質量をもった人に見えました。
太賀さんは、バーマスターとして何度も登場。
「フジさん(藤代)は安全な場所から出ないで人をバカにしてるだけじゃん」には心底スカッとしました。
なお、映画タイトルの「四月になれば彼女は」はサイモン&ガーファンクルの同名曲から。
曲の原題は「April Come She Will」。
オシャレですね。


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